2012年12月28日

道具としての数学

あたしは仕事で、三角関数を、

定規や分度器と同じ、道具として扱う。


シグマも、フルイの目として扱う。

それだけだ。


ああ、もっと若い頃に、数学の本当の意味に気づいていればな。


posted by 辰多みか at 00:01 | 機械工学・道具 | 更新情報をチェックする

確率の神さまがあたしに降りてきた最初の時。


これは悲しいお話だよ。

あたしがまだ、最初の神様も見てない頃。

(気づきのずっと前)



はじめて妊娠した時のこと。


もしかして!?と、期待大で、勇んで病院へ行った。

結果は、陽性だった。嬉しくて、うわぁ、と体がほころんだ。

その時、まさに、間髪いれず、先生はおっしゃった。


「おめでとう、は、まだ言いませんよ。

テレビのドラマでは、すぐ言うけどね。

ここに、10人の妊婦がいると、そのうち、ひとりかふたりは、必ず、流産します。

それは自然で決まっている事です。

あなたがそうなるとは言わないけど、それは、誰にもわからない。

だから、4カ月の安定期に入って、母子手帳をもらって、はじめて、おめでとうです」


そう、優しく、真顔でおっしゃった。


その時、あたしははじめて、自然流産率というものを知った。

結構な確率だよ。15パーセントくらいだよ。


もしもね、学生の頃のクラスの女子全員が、結婚して妊娠したとして、

40人クラスの半分の20人が女子で、そのうち10人に1人か2人が自然流産だとしたら、

クラスに、3人は、流産を体験する子がいるって事になる。

一人っ子じゃなくて、ふたり産むつもりとすると、当たる機会が倍になるから、

6人? だぶってる子もいるだろうから、そこはどう計算するか知らないけど、

5人くらいにはなる?

なんてことだ。

実にクラスの1/4は流産する可能性があるんじゃないか。


ええーっ て思った。




もしも、自分が、10人子供がほしいと思ってがんばったら、

必ず人生一度は、流産するって事だ。

戦時中の、子供を産む人数が多かった時代、おかあさんたちは、

ほとんどみな、流産を体験しているということだ。

戦時中だから、生まれた子が無くなる確率も高かっただろう、今とは比べ物にならないほど。

どれだけ苦しくて悲しかったか。



そんなの、誰も教えてくれなかった。

教えたら、パニくると思って?



あたしはそのあと、順調に、アタリに当たらずに、(アタリって表現ダメだな)

無事出産。


そして、次の妊娠。

先生は、また、同じ事をおっしゃった。

ふたり目の時も、ぬかりなく言う。


そして、診察の最後に、こう付けくわえた。


「この子はちょっと小さいかな」


先生は、もう、大きさでわかるんだ。




若干の不安がよぎった。

一か月近く、不安をかかえながら過ごした。

そして、当たった。


出血した。鮮血だった。あたしはそれを見た瞬間、

もうだめだ、と思った。


ああ、見る前に、流れる感覚で、もう、わかったんだ。

まさに、流れる、ながれる・・



すぐに病院に行ったけど、心拍がもう無かった。


そして、この子は最初からこういう運命だった、と先生に言われた。

「最初に言ったでしょう。 10人中1人か2人は、必ず流産する。」



そして、手術の予約をして、待合室で会計を待っているあいだ、

わんわん泣いた。人がいる所だったけど、ちょっと隅だったけど

止められなかった。みんな見て見ぬふりをして、受付のおねえさんも、そうした。

それが、妊娠を経験してる女どおしの優しさだった。



手術をしたけど、全身麻酔から覚めた後が気持ちが悪くて、痛くて、苦しい。

1人目の妊娠出産も、気持ちが悪くて、苦しくて、痛かった。

人を産む、というのは、痛くて気持ちの悪いことばかりだと、思った。



でも、それでも、子供がほしくて、

またすぐ妊娠。

でも、その子も、あっという間に流れた。


それで、ようやく次が順調にいって、産まれた。

人を産むのって、奇跡だ。

つわりがひどくて、後産がひどくて、生命力が2割減した気がして、もうもう、これでいい、と思った。



その時、自分のまわりには、みんな口には出さないけど、流産して、

苦しい思いをした人が、本当は、たくさんいるんだな、と思った。

みんな、苦しくて痛くて気持ち悪くて、そして悲しい。




神様は不公平、と思わなかった。

神様は、公平だ、と思った。幸福も不幸も、すべて公平に、降らせる。



あたしたちは、その降ってきたものに、当たるか当たらないか、それだけなんだ。

雨つぶに当たるのと、同じことなんだ。

posted by 辰多みか at 00:00 | 統計学・確率・虚数・数の風景 | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。