あたしはすっぱい果物は好きじゃないけど、
わせのミカンだけは、好き。
今の時期だけに出回る、皮が緑色ですっぱそうな、あのミカン。
実際は、すっぱくないんだけどね。
あたしは黄色く熟したミカンが、どうも好きじゃないんだ。
いわゆる、コタツで食べるコタツミカン的なアレ。
どう考えても、緑のミカンよりは黄色のほうが甘いだろうし、
みんなも黄色い方が好きなんだろうとは思うんだけど、
黄色いのは、自分で買う気がしない。
緑の早生ミカンは、今の一瞬の時期しか無い事もあって、
わざわざお金を出して、買う。
黄色いのは、ここがミカン産地な事もあり、寒くなると、
知り合いからた〜〜くさん頂いたり、安〜〜く買ったり、
ミカンを入手できなくて困るなんて状況には、絶対にならないのに、わざわざ緑のを、高く、買う。
(そして家族から必ず一言文句を言われるのだ。笑。
言われたってあたしは、買うよ。)
どうしてかなー、と思うけど、
自分でも、わかってる事は、
まず、緑のミカンだけに有る香りが好きな事と、
あとは、子ども時代の思い出だろうなー、と思う。
昔、小学生の頃、
学校で運動会があったり、地域で運動会があったりした。
運動会につきものの、お弁当。
その、お弁当に必ずおかあさんがつけてくれてたのは、
緑の早生みかん。
ほとばしるような、緑の香りをかぎなから、
皮をむくと、今でも、あの時の風景が、空気の温度まで
感じられるほど、鮮明に蘇って来るよ。
だからあたしは、緑のミカンが好きなんだと思う。
人の嗜好って、純粋な好き嫌い以外にも、
くっついてくる体験が、大きな割合を占めていると思うよ。
だからその辺をコントロールする手段があれば、
好き・嫌い って、意識的にコントロールできるものかも、って思うよ。
posted by 辰多みか at 14:35
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地球・自然・環境
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