2013年05月30日

さようならカスピ海・こんにちはカスピ海

家森教授が、カスピ海沿岸から持ち帰ったといわれる、

カスピ海ヨーグルトを、延々と、

10年以上作り続けてきたんだ。

金魚とか、メダカとかの

生き物を育ててる感覚だったよ。


隣の家から種ヨーグルトをわけてもらった当時は、

まだ、世間一般には、全然知られていなくて、

「種菌」というものをもらえると思っていたら、

おとなりのおじさんは、「新しい牛乳があったら、口を開いておいて」

と言うなり、1リットルの牛乳パックを持ってやってきた。


そして、うむをいわさず、うちの新しい牛乳に、

おじさんちの牛乳パック内のヨーグルトを投入。

おじさんは、一枚のA4コピーを、「読んでね」と置いて行った。


そこには、

京都大学の「大森」教授がカスピ海沿岸で… のような

ワープロの説明文が書いてあった。

お隣さんは、名古屋に親戚がいるから、たぶん、そちらから

やってきたんだろうな。



ヨーグルトの名前もわからず。

そのまま放置してみたら。

あっと言う間に簡単にできて、おいしい。


そのころ、インターネットをはじめたばかりで、

「ヨーグルト カスピ海」で検索してみた。

少しだけ情報があって、

どうやら、ヨーグルト菌の名前はわからないけど、

「大森」ではなくて「家森」教授が正しいのだということはわかった。


その後、A4コピーの、大を家に直して、たくさんコピーして、

ヨーグルトは小瓶に入れて、幼稚園ママにたくさん配った。

あの里子に出たヨーグルトちゃんたちは、今でも元気でいるかしら。


そのヨーグルトは、一年くらいしたら、全国で爆発的ブームになって、

テレビや週刊誌を賑わした。「カスピ海ヨーグルト」と堂々とした名前がついた。

家森教授も、テレビに雑誌にひっぱりだこで、初めて雑誌でお顔を拝見した時は、

なんだかネット友にリアルで会った時のような感覚になった。

(実在する人物だったんだーという感動。)


うちも、延々と作り続けて、途中、一回、途切れそうになって、

あわてて親戚からもらったりして、最近まで作っていたけれど、

とうとう、今年になって、ダメになってしまった。

何回か、再起をはかったけど、ダメだった。

安全を考えて、2カ所の冷蔵庫で作っていたのにね。


再起をはかっている時、何回か、市販の「カスピ海ヨーグルト」を見て、

これでできるかしら…と思っていたのだけど、

とうとうダメになったので、ダメでもともとと思って、

うまれてはじめて、「カスピ海ヨーグルト」をお金を出して買ってみたよ。

フジッコの。

種菌じゃない方のやつ。

(そのまま食べるやつ)



結論をいうと。

市販ので、もとの通りに、作れる。

ノープロブレム。


箱の側面には「おすすめできない」旨が書いてあって、

作るのをためらうけど、まったく、ノープロブレム。


同じ味! 同じ食感!


しかも、成功と失敗を両方体験してるから、

フジッコので作り続けて、もし失敗しても、すぐわかるから、

そこでやめれば良いし、

「種菌」は、スーパーでいつでも手に入る状態だから、

ダメになったら、市販を買って、それで新しく作り直せば良い。

素敵〜。


安心して、カスピ海ヨーグルトを楽しめるね。


作る時のコツは、牛乳パックのままで作ること。

他の容器に移したりしないこと。

種ヨーグルトを注ぐ時も、中の、良い状態のヨーグルトが出てくるまで、

上の方はうわずみを含めて食べる用に出してしまって、その下の方のを

種として使う事。

スプーンなどを使わない事。

これに限ると思うよ。



posted by 辰多みか at 23:05 | おいしい科学 | 更新情報をチェックする
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