2013年09月21日

天照らすC

・・・これは「天照らす@」 A」 「B」のつづきです・・・


ぜんぶ、人のせいにしていた。
都合が悪くなると、体調のせいにしていた。
性悪な本性は、
「あたしは悪くない。悪いのはすべて周りだ。」と言って、
針や熱湯などの「武器」を抱えたまま、
ギラギラした目で周りを見回していました。

針や熱湯は、そもそもあたしの性悪な本性の方から
先に投げた物でした。

けれども、
投げながら、泣きながら、「本性」が本当に思っていた事が、
「あたし」の胸の中に、流れて響いてきました。

「あたしを愛してほしい。あたしを見てほしい。
嫌だよって言いたい。押しつけないでって、言いたい。
やりたくない…
やりたい…
やめてほしい…
やってほしい…
本当はそう思っていると、言いたい、言いたい、言いたい!」

本性が投げた物たちは、鏡にぶつかって、自然の摂理に従って跳ね返って、
そのまま、元のあたしの所へ、返ってきていた だけでした。

「本性」と対面する前の「たてまえ・表の顔のあたし」は、
そんな声を感じた事があったけれど、
常に、こう返答していました。
「言いたいなんて、ダメだよ!言ったらダメなんだよ!
言ったら、愛してもらえなくなる。見てもらえなくなる。
嫌だなんて言っちゃダメだ!
もっといい人にならなきゃ、
みんなはあたしの事を認めてくれない!
過去のあたしは捨てるんだ。
もっと努力して、みんなに認められるようないい人になるんだ!」と、
呪文のようにぶつぶつと口の中で繰り返していただけでした。

そうして、「性悪」な本性を、自分の殻の中のさらに殻の中に
押し込めて閉じ込めて、そして、わざと忘れてしまっていました。

その本性と、
あたしはついに対面しました。
今まで、一瞬見えたりとか、居る雰囲気とか、なんとなく感じて、
そのたびに心がザワザワしていたけど、
今回は、お互い、真向から、
正面を向いて、
目をそむける事なく、
向き合いました。

お互いに、声は出ませんでした。
「性悪な本性」の本当に思っていた事が聞こえた今、感じるのは、
「性悪な本性」は、「あたし」を守りたかっただけだという事。
「たてまえ・表の顔」も、「あたし」を守りたかっただけだという事。
お互いに、いえ、「あたし」のすべてが「あたし」を守りたかっただけだという事。


その時、
どこからともなく、
鳴り響く鐘の音のように、「声」が降り注いできました。


「ある」

「在る」

「わたしは 存在する」

「I am.  I am.」


祝福の鐘の音なのか
葬送の鐘の音なのか


次の瞬間、床が、崩れ落ちました。
B1Fの 床が。
壁もろとも。
あたしと性悪なあたしをまきこんで。
奈落の底まで落ちていくと思ったけれど、
B2Fの床に 打ちつけられて止まりました。

地上一階とB1Fのすべてが、
B2Fの床の上で、
こなごなに砕けました。

あたしも
性悪なあたしも

区別がつかないほど




・・・つづく→D


posted by 辰多みか at 16:06 | 悟るまでの道 | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。